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zoom RSS "How Are You?"の答え方

<<   作成日時 : 2007/07/15 00:53   >>

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リンガ・エスプレッソのヤスロウです。読んでくれた大学時代の友人に、「思いのほか面白い」という大変好意的な評価(…そうに違いない、いやきっとそうだ)をもらったこのブログ、今回も頑張っていきたいと思います。

さて今回のお題は、"How are you?"の答え方です。ただし、"Fine."だとかそういう表面的なレベルでの答え方ではなく(最後に一点だけ触れますが)、文化的なプロトコルの次元で考察してみたいと思います。


"How are you?"にちゃんと答えるには、いろいろ答えを準備しておかなくちゃ…というのは、いつも準備万端でありたい、我々日本人の典型的発想かもしれません。実際そのような質問がmixiの英語関係のコミュには定期的に出てくるように思われます。

ところが、親しい間柄でもない限り、そのような心配ごとは杞憂です。いや、だって、その日によって気分も違うし、それをうまく説明するにはどうしていいのかわからない…とお考えのあなた。ご心配ごもっとも。しかしその前に、この挨拶が、日本人が考えているよりずっと、社会慣習として形骸化していることを理解する必要があると思います。

端的にいうと、既に親しい仲になっているのでもなければ、"How are you?" の答えに、特に中身のある返事が来る方が珍しいのです。もっというと、そういう仲でもないのに、中身のある返事、特に個人的な、暗い内容の返事が来ることは一般的に疎まれます。 そのような返事をしようものなら、「あなたと私の関係はそんなに親しいわけじゃない」というリアクションを引き起こすでしょう。もちろん、そうはっきり口に出すことはないかもしれませんが。

まず答えは短く、しかもできれば肯定的に。もちろん、人間である以上、調子の悪い日もあるのが当然のことです。しかし、それでも、調子が悪いことを認めるのは人間としての弱さを認めることだ、というような発想から、調子が芳しくなくても "Good!" と返事する人たちがいます。私にいわせれば、勘違いポジティブ・シンキングですが、こういう人たちは多いですね。肯定的に答えようがないときも、否定的内容は曖昧に、簡単に。

長くても2文ほどの簡単な返事をした後は、すかさず"And you?"、あるいは"How are you?"("you"にしっかりアクセント)と、相手にも聞いてあげます。

もし、相手があなたの返事に興味を持てば、ここで詳しく聞いてきます。ここではじめて詳しい話をするのが、社会的にふさわしいとされているプロトコルです。


"How are you?"に対して、生徒があらかじめ準備して詳しく答えることを促していた、と誇らしげに語っている元英会話学校の先生がMixiのさるコミュでおられましたが、これは以上のような意味であまりよろしくないのです。

こちらのコミュニティーカレッジで、ESLと看護師のトレーニングを一気に行う総合プログラムを組んだ知り合いがいるのですが、彼女は、"How are you?"の答えには"Good."しか教えない、と言っていました。これは、就職面接を念頭においた少し極端な訓練のしかたではありますが、いかに彼らがそれを重視しているかが伺えるのではないでしょうか?

最後に、表面的な次元での答え方について一言。日本語で、「まあまあ」、あるいは関西弁風に「ぼちぼち」、と答えようと"So so."と答えている人はいませんか?これはいろんな次元で問題があります。

まず、純粋に英語の次元で、「まあまあ」を"so so"ということはまずありません。実際、私は、日本人の話す英語に妙に慣れた人以外からこの表現が出てくるのを聞いたことがありません。

ではどういうかというと、"OK."です。意外に感じられるかもしれませんが、"OK"というのは、「かろうじて可」といったニュアンスで、まさに「まあまあ」という意味なのです。

"OK."と言えば意味もしっかり意図通りに伝わりますし、実際そういう受け応えはされます。私もよく使います。しかし、そのような受け応えがあまり社会的に勧められていないことは、上に述べた通りです。


この記事は、mixi[こんな時英語でなんていうの?]コミュの「『会社を辞めようかどうか迷っています』を教えて下さい☆」というスレッドに投稿した記事を元にしています。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
へーーーー、今回もためになりました。
確かに、したしくない人にご機嫌いかが?と聞かれて、身の上話のように根掘り葉掘り離さないですものね。

以前、何かの番組で、プライベートのことを教えてください、という質問で、May I ask your private ... と言ってそれは立ち入った事だからあまりprivateはよくない、personalを使うべきだ、とありました。個人的なことについて教えてください、ということを言いたかったのだと思います。

うまくまとまりませんでしたが次回も楽しみにしています。
tomod's
2007/07/15 14:08
tomod'sさん、コメントどうもありがとうございます。これからも応援お願いしますね?
ヤスロウ
2007/07/15 14:21
soso・・つい使ってた気がします、OKでよかったんですね、確かに当たり障りのない挨拶で済ませたい人には、真剣に細かな話はしませんし、日本語でも一緒ですよね、ちょっとした事のようで、勉強になります。有難うございました。
好き嫌いに、「どっちでもない・微妙〜」とかの時
どう答えたらいいんでしょう?
今の子はよくそう言いたがります・・・
yellow
2007/07/19 11:24
yellowさん、コメントどうもありがとうございます。レスポンスが遅くなってすみません。コメントがついたら、通知メールが来るようにしましたので、これからはもう少し迅速にレスポンスを返せるようになると思います。
さて、ご質問ですが、"I am not sure."と答えるのが一番簡単でよいのではないかと思います。ただ、そう答えた場合、それで終わるのではなく、補足説明が来ることが当然のこととして期待されます。
それは、文化的背景として、白黒はっきりした返事を好む風潮があるからです。"decisive"であることは、一般に望ましい人間の資質として数えられます。ですので、そうでない返事をする場合は、当然それなりの理由があるはずだ、として、それが特に求められなくても来るものと期待されるわけです。
ヤスロウ
2007/07/20 23:40
なるほど〜〜「望ましい資質」、曖昧さを美徳のように考える日本とのまさに文化的な背景の違いですね。
英語を話す時はそれを踏まえて、はっきりした意見を言うべきであると・・とかく自己主張を嫌がる日本人には厳しいですね・・納得です!
 いつも的確なアドバイスをありがとうございます。
yellow
2007/07/21 19:40
お役に立てれば幸いです。

言葉はいつも文化的背景に強く影響されますから、英語が我々にとって外国語である以上、文化も理解していかないといけませんね。

ちなみに、私は日本語ででも、「はい」か「いいえ」ではっきり答えられる質問に、それが返ってこないとイライラしますが、それは個人的な性格かもしれません。
ヤスロウ
2007/07/22 06:50

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