|
リンガ・エスプレッソのヤスロウです。 先だっての「地上最強の美女」という記事で、「奥様は魔女」ことBewitchedを話題に上げましたが、サム講師のブログに10月21日付で投稿された、新しい記事のタイトルがちょうど"Bewitched"でした。そちらもあわせてご覧下さい。 前回の「"Bowel Movement"」でも少し触れましたが、ここシアトルも遂に秋から冬へ移行しつつあるようで、さえない天気が続いています。 上の地図をご覧いただければ分かるように、シアトルはアメリカ西海岸上にあり北の隣国カナダとの国境の比較的近くにあります(地図をより大きく)。緯度が高い(北海道より北にあります)のにも関わらず、太平洋に接しているためその暖流の恩恵を受け、いわゆる西岸海洋性気候(Cfb)で、冬も比較的温暖です。雪が降っても積もることは滅多にありません。 夏は、日本の本州のように湿度が高くて蒸すこともなく、からっと晴れ上がり風がある限り日陰は比較的涼しく、まさにアメリカ西海岸にいるのだと思わせてくれます。先月行った写真撮影会で撮影を担当してくださった松本さんが撮ったストリート・ショットもリンガ・エスプレッソのウェブサイト上でいくつか使わせて頂いているので、それをご覧になれば雰囲気は伝わるのではないかと思います。セ氏で30度を越えるような「うだるような暑さ」になることも、年によって数日から2週間ほどありますが、多くの家庭が冷房機器("AC"…"Air Conditioner"の略)なしで過ごしています。 …とまぁこのように書くといいこと尽くめのように聞こえるかもしれませんが、ご安心下さい(?)。そうではありません。シアトルの冬は非常に陰鬱なんです。 まず、緯度が高いため日照時間が極端に短くなります。朝8時ではまだ日は昇ったばかりでまだ暗く、午後4時過ぎにはもう日が落ちてしまいます。それだけではなく、ほぼ毎日雨がしとしと降り日中でも暗く、世界は灰色一色になってしまいます。こうなると、外の天気を見るだけでは何時なのかさっぱり見当がつけられなくなってしまいます。ただし、シアトルに冬の降雨日が多いことはアメリカ人一般にも知られていますが、実は降雨量はさほどありません。 そんな天気が毎日続くわけですから、人の精神的健康に影響がないわけはありません。シアトルには「季節限定鬱」("seasonal depression")やSeasonal Affective Disorder, 略してS.A.D.のために抗鬱剤を取ってい人が多くいます。自殺率も高いと思われています*。鬱には目に入る光の量を増やす「光療法」(light therapy)が有効だと思われているので、シアトルにあるワシントン大学には、光箱(light box)を備えた部屋が学生のために用意されています。冬が来るたび、シアトルの住人は、「冬来たりなば、春遠からじ」と自分たちに言い聞かせながらじっと春の到来を待つわけです。 実は、最近生徒さんの一人に教えた頂いたのですが、実はこの「冬来たりなば、春遠からじ」、イギリスの詩人シェリーの"If winter comes, can spring be far behind?"がオリジナルなのだそうです。なんでもこの方によると、上田敏による訳なのだとか。私はてっきり日本オリジナルだと思っていました。 シアトルの住人の場合、この表現が文字通りの意味で意味をもつわけですが、むしろ、「つらい状況もいずれは終わる」という比喩的意味のほうでこの表現は有名でしょう。なにかしらの窮状に陥ってしまったときには、この句を思い出したいものです。 似たような表現で、"The darkest hour is just before the dawn."(「夜明けのすぐ前が一番暗い」)、あるいはその変形の"It's always darkest before the dawn."という表現もあります。
|
| << 前記事(2007/10/20) | トップへ | 後記事(2007/10/26)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
SeinfeldのBee Movie
リンガ・エスプレッソのヤスロウです。東京は寒いと聞きますがお元気でしょうか?シアトルの冬の天候については既にお話しましたが、ここ二、三日は日中意外と晴れ間が見えて暖かく、上着が要らないくらいでした。 「アメリカの映画やTV番組を見て英語を勉強する」でコメディアンのJerry Seinfeldについて触れましたが、彼のsitcom Seinfeld終了後9年後にして、初めて彼が公にエンタテーメント界に復帰する第一弾、Bee Movieを、ちょうど友人の誕生日だった11月6日に一緒に見てきま... ...続きを見る |
リンガ・エスプレッソ何でも係の奮闘記 2007/11/11 11:38 |
(携帯電話に関して)「電波が入らない」
リンガ・エスプレッソのヤスロウです。ここシアトルではここ数日珍しく晴れの日が続いて、なかなか快適です。 さて、もはや現代生活に欠かせない存在となったと言ってよい携帯電話ですが、場所によって電波が入らず、通話ができないことがありますね。この「電波が入らない」ことを英語でどう表現すればよいのでしょう?一番自然には "I get no signal/reception on my cell" でしょうね。"service", "coverage"もありです†。 "signals"... ...続きを見る |
リンガ・エスプレッソ何でも係の奮闘記 2008/01/28 16:38 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
はじめまして。 |
英語道 2007/10/23 17:23 |
個人的にはシアトルに憧れます、どんより灰色の世界は東北地方に類似していますし、私にはむしろ優しい気がします。「冬来たりなば・・」はオリジナルがイギリスであっても、とても好きな言葉です・・ |
yellow 2007/10/25 14:55 |
え、そうなんですか…私は東北地方にはなじみがないので想像もつかないのですが…。個人的にはシアトルの冬は苦手ですね。 |
ヤスロウ 2007/10/25 17:04 |
| << 前記事(2007/10/20) | トップへ | 後記事(2007/10/26)>> |