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リンガ・エスプレッソのヤスロウです。 皆さんのクリスマスはいかがだったでしょうか? Corpse Brideのポスター Wikipediaより 『ティム・バートンのコープスブライド』 (原題: Tim Burton's Corpse Bride) を最近DVDで見ました。実に素晴らしい映画だと思いました。細部まで神経が行き届いていて、さまざまな要素をうまく統合させているところに感心します。音楽が非常に効果的に利用されているところも素敵なところです。基本的にはミュージカルのようなスタイルですが、そうでないところでも、音楽が印象的に使われています。個人的には、主人公のVictorが成り行きで「結婚」してしまった相手のEmily(死人)とピアノ・デュオをする場面が好きです。生者の世界に戻りたいがためにVictorがEmilyを騙したことに腹を立てていたEmilyが、デュオを通じて徐々に心を通わす場面で、"tenderness"に溢れていると私には思えますがどうでしょう。その他いろいろなシーンがYouTubeにはあがっています。 さて、このタイトルにもある"corpse"はご存知のとおり「死体」の意味です。これの発音は、映画の日本語タイトルにもあるように「コープス 最初の答えは"corps"です。語尾に"s"があるので紛らわしいのですが、これは単複同形で、単数形でも"s"がついています。単数形の場合の発音は「コー "corpse"も"corps"も、おおもとはラテン語のcorpusから来ています。これの意味は"body"だったようで、"body"のさまざまな側面が分かれて、"corpse"と"corps"のそれぞれに振り分けられたと考えるとよいでしょう。 "Corps"は、人の集まりという意味での"body"(例えば、"student body"「全学生」)を担っています。ですので、"Marine Corps"で「海軍」、"press corps"で「報道隊」といったふうに使われます。また、アメリカにはPeace Corpsという名の、開発途上国の民生援助を目的とした政府後援の民間組織があります。 余談ですが、ラテン語直系のフランス語では、英語のように分化しておらず、"corps"(男性名詞)一語が英語の"corpse"と"corps"の双方意味を担っています。 さて、もう一つのラテン語corpus由来の英語単語は、綴りそのままのcorpus 「コーパス」という語は、専門家を除くと一般には知られてなかったと思うのですが、現在東京外国語大学准教授の投野由紀夫という言語学者(明海大学に今も残るご本人のホームページ)がNHK教育テレビの番組「100語でスタート!英会話」で頻繁に使うようになって、一般にも浸透したのではないかと思います。 では、コーパスは一般人レベルでは全く利用されていなかったのかというとそんなことはありません。私が大学受験をした頃は、もう森一郎著「試験に出る英単語」が受験用英語単語集の定番としての地位を確立していました。しかし、この「しけ単」(関西ではこう略します。関東では「でる単」と略すようですが)が興隆する以前の定番は、「赤尾の豆単」こと、赤尾好夫著「英語基本単語集」でした。私の父など、それで勉強した口です。この本は、Brown Corpusと呼ばれる著名なコーパスを元に編纂されていたはずです(…と、しけ単の導入に書いていたと思います)。 豆単はアルファベット順に単語を羅列するという、もっとも記憶の効率が悪い方法を採用していたので、定番の地位を追われたのは無理からぬことですが、今またコーパス・ベースの語彙補強法が人気を集めているのは私には興味深く思えます。 |
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