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お知らせ:今週土曜日のスカイプキャストですが、朝9時からの回に加え、昼12時からの回も設定しました。担当講師は別ですので内容の重複はありません。 リンガ・エスプレッソのヤスロウです。 この土曜日にわれわれの手による初のスカイプキャストを予定していることもあり、最近毎日のようにテストしています。その過程でスカイプキャストに参加しておられる日本人の方とお知り合いになることもあります。そういう方の一人に、こういう質問を受けました — 効果的な勉強方法は何ですか?、と。 今までもここでの記事にも何度か強調してきたように、その答えはそれぞれの人の現状や目標に依存します。ただ、ほぼ間違いなく言えることがあります — スカイプキャストで時間を浪費するのは即止めて、もっと有効に時間を利用すべきである、ということです。ただ、そうはっきり言うのはさすがにちょっと酷に思えて、言えませんでした。なぜなら、そういう場を利用して英語を話すことが上達のためになると信じている人は多く、おおかたそういう理由でそういうことをしていらした可能性が高いからです。 もちろん、われわれのスカイプキャストはこれには該当しません。まぁ当たるのであればこんな記事を書くわけではないので、当然といえば当然ですが。しかし、単なる都合のいい自己弁護ではないことは、この記事を読み進めていただければ納得できると思います。 この記事では、より一般的に、インスタント・メッセンジャーや、スカイプのようなインターネット電話サービスを利用することで、ランダムな人(外国人、日本人ともに)と英語で動画・音声・文字でチャットするのが英語習得に関して直接的に有益か、ついてお話しようと思います。 なお、「チャット」はインターネット関係の文脈では、通常文字メッセージの交換によるコミュニケーションを指しますが、ここでは(この記事の続編でも)、より広く動画・音声・文字を介したコミュニケーションを総括的に指すものとして使います。 私の結論が否であることは、もうお分かりかと思いますが、なぜそうなのでしょう? その前に一旦英語習得の話は忘れて、スポーツのスキル習得や、楽器演奏のスキル習得のことを考えてみましょう。スキル習得には繰り返しが必須ですが、その上で大事な注意点が2点あります:
別に目新しい話ではないですよね?むしろ当たり前の話でしょう。どのようなことであれ、効率的に上達するための方法は、どれも上の原則に則っているはずです。 では本題の、インスタント・メッセンジャーやインターネット電話サービスで英語を使ってチャットすることの是非に戻ります。 そういった場に現われる人は、まず、ネィティブ・スピーカとは限りません。同じ日本人かもしれませんし、他の国の出身者かもしれません。こういった人たちは英語の練習の場を求めています。そういう人たちの英語は、訛りがあり、しかも誤りを多く含んでいます。上のA.の理由で、彼らの英語に接することは、益にならないだけならまだよい方で、害になる結果になることのほうが多いでしょう。誤りがあるときに、それを認識できればまだよいのですが、それすらできなければ目も当てられません。
では、ネイティブ・スピーカならいいのでしょうか。これもよく考える必要があります。「英語の地域性」に詳しく述べたように、基礎が固まるまでは、変にいろいろな地域の英語をつまみ食いしないほうが上達が速いのです。いろいろな地域の英語に慣れたほうがいい、などというのは、商業主義にいいように利用されている神話に過ぎません。これについては「英会話学校の『教習所方式』」をご覧下さい。 では、自分のターゲット国・地域のネイティブ・スピーカならよいのでしょうか?これもそうとは一概には言えません。「『ネイティブがこう教えてくれたから』の落とし穴」にも詳しく書きましたが、同じネイティブ・スピーカでも、受けた教育や持ち前の知性、さらには精神的成熟度、そして個性によって、使う英語に大幅な差があります。これは別段不思議なことでもなんでもなく、日本人の間でも人によって使う日本語に大幅な差があることを考えれば当然でしょう。これも、自分でそういう区別ができるのであればまだよいのですが、それができないと、状況によっては恐ろしく不適切になる表現を、そうと知らずに学んでしまうかもしれません。 そんなうるさいことを、とお感じになる方もおられるでしょうが、本当にもっとも効率的に上達したい人というのは、ここまで考えた上で実践しているのです。 悪い例に引きずられてしまうことの怖さは再度強調しておきたいと思います。われわれは自分の周りで起こることの影響を自分で意図しなくても知らず知らずのうちに受けています。われわれが母国語を習得できたのも、この現象に大きく依存しています。では、以下に悪い例による悪影響の例を二つ挙げましょう。 私はかつて、後輩が書いた、A4で100ページにも及ぶ英文の修士論文の校正をしたことがあります。彼は、"happen"が他動詞だと思っており、その論文中一貫してそのように使っていました。もちろんその誤りはすぐわかるわけですが、校正のため読み進める上で、そういった用法が繰り返し繰り返し、何度も何度も出てくるのを目にするうち、私の正誤感覚は徐々に狂っていきました。それはもう十数年以上も前の話ですが、そのせいでいまだに私は"happen"を使うときには、一旦そこで止まって、「ええと、自動詞だったよな。」、と自分に確認しなくてはなりません。それまではそんな必要は全くなかったのに。 次の例は講師のサムから聞いた、彼女が日本の英会話学校に勤めていた頃の話です。そこの講師たちは日本人生徒の喋る英語に一日中接することになります。したがって、上の私の場合と同じく、誤った英語に繰り返し接することになり、ネイティブ・スピーカであっても、彼らの正誤感覚は狂っていきます。彼らが授業を終えて、職員室に戻って来たときの第一声は、「『〜』(英語表現)って言うんだっけ!?」であることが多かったそうです。 チャットというのは双方向のコミュニケーションですから、インプットの側面とアウトプットの側面があります。アウトプットの方については後で述べるとして、インプットについては、いまどき(特にインターネットの普及により)正しいお手本が極めて簡単に手に入るのです。他に手段がないのならまだしも、そういう状況で特にチャットに参加する意味はほとんどないでしょう。 ただし、数は少ないのですが、例外もあるにはあります。 今回も長くなってしまいました。まだ話は終わっていませんが、今回はここまでにしましょう。次回は、アウトプットの側面から見たチャットの意義についてお話します。上の例外についてもそこで述べます。 ![]() ところで話は全く変わって、最近新しくリンガ・エスプレッソの生徒になられた方が、こんな写真(右図)を送ってくださいました。この方は公衆無線LANをご利用になっているのですが、今ひとつぱっとしない自宅での電波状況を改善すべく、この写真のアンテナをわざわざ自作されたそうです。なんでも、これは八木(やぎ)アンテナと呼ばれているものだそうです。 レッスン時のスカイプの音質を高めるためにここまで頑張っていらっしゃるというのは(…他の目的もあるのかもしれませんが)、われわれにとってもうれしいことです。 盆栽用針金を使って八木アンテナを作られた、ということですので、次回は天才用針金を使って羊アンテナを試してみるようお願いしておきました…す、すいません、つい出来心で。もうしません…いやきっとまたやるな…。 |
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『この歳から始めて発音がよくなるわけがない』
リンガ・エスプレッソのヤスロウです。2月9日に予定通りわれわれのはじめてのスカイプキャストを行いました。特に朝9時からの初回の方は技術的理由で開催が危ぶまれましたが、2回とも無事開催できました。参加してくださった方には、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。2週間後の土曜日を目処に次回の準備を始めています。詳細が決まり次第、この場でまたご案内したいと思っています。前回の録音も取ってあるので、これも何らかの形で公開したいと思っています。一つの案が分割してポッドキャスト(podcast)... ...続きを見る |
リンガ・エスプレッソ何でも係の奮闘記 2008/02/11 08:42 |
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