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zoom RSS 『メタボ』と米国の肥満問題

<<   作成日時 : 2008/02/14 21:02   >>

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リンガ・エスプレッソのヤスロウです。

私は当時日本にいなかったので(今もいませんが)、どういう契機でそうなったのかはわからないのですが、「メタボ」なる言葉が二、三年前に日本で流行ったようです。2006年に新語・流行語大賞のトップテンに選ばれたようですので、おそらくこの年に何らかの契機で広く知られるようになったのでしょう。

2006年末に厚生労働省(厚労相)の副大臣2人が、自身のメタボ対策のためのダイエット日記を同省のHP上で公開することになったのも、一般人の意識を高めるのに貢献したのかもしれません。厚労相のウェブサイトには実際そのページがあります。

「メタボ」なる言葉は、「メタボリック・シンドローム」の略です。こんなの絶対和製英語、と思っていたのですが、調べてみるとどうやら私のその考えは誤りで、 "metabolic syndrome" で正しい英語のようです。Wikipediaにその項目があったりAmerican Heart Association (アメリカ心臓協会)のウェブサイトにも出ていたりアメリカで著名な Mayo Clinic のウェブサイトにも出ていますので、まず大丈夫でしょう。

ただし、少なくともアメリカにおいて "metabolic syndrome" という語は、日本での「メタボ」のように、一般には知られていません


では、そのメタボとは一体何なのでしょうか?厚労相のウェブサイトでは、「内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態」としています。で、それを予防策は、というと、何のことはない、「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ」、という、何にでも当てはまる健康維持の常識のようなお決まりの文句が並びます。

内臓脂肪減少には、長い入浴が効果的だ、と何年か前の日経ヘルスに何度も出ていたように思うのですが、なぜ入浴が挙がってないのでしょうね?風呂好きの日本人には受け入れやすいと思うのですが…。高血圧の人などが熱い風呂に入って血液循環系に障害を起こすのを恐れて含めていないのでしょうか?


アメリカでは、専門家や医療従事者を除いて、一般人のレベルで、皮下脂肪と内臓脂肪の区別を云々することはまずないと思います。しかし、ご存知の通り、アメリカでは肥満が大きな社会的な問題となっており、多くの人の懸念事項となっています。

OECD加盟国のうち、BMI指数が
30以上の人々の割合
(ウィキペディアより)

ボディマス指数 (Body Mass Index、あるいは簡単に BMI )は、肥満度の指標としてあまり優れたものではありませんが、BMI で30を越えている人の人口全体に対する割合を国別に見ると、右図のように、二位のメキシコに数%の差をつけて、アメリカが余裕の(?)世界一で、その割合は、なんと30%を越えています。日本では BMI が25を越えると肥満と判断されます。右図はそれよりさらに高い、BMI が30を越えている人たちの割合であることに注目してください。つまり、アメリカには、日本の感覚では超肥満に当たる人が、なんとほぼ3人に一人いるのです。

肥満が他のさまざまな疾患の直接的・間接的原因になることを考えると、これが実にゆゆしき問題であることは明らかでしょう。しかも、子供の肥満率が過去25年の間に3倍になったことがさらに問題です。2005年初頭にThe New England Journal of Medicineに掲載された論文では、今まで伸びつづけてきたアメリカ人の平均寿命が、今後史上初めて短くなるという予測が報告されました

私にはこれは国をあげて取り組むべき大問題のように思えるのですが、大統領選でこれを直接的に公約としてあげているのは、自身も大減量の経験のある、共和党のMike Huckabee候補ぐらいではないでしょうか。ただ、その彼も、絶好調のJohn McCain候補を出し抜いて共和党の指名を受けることはまず考えられませんから、やはり新大統領が国レベルで取り組むことはしばらくは起こりそうにないですね。

Mike Huckabee氏はアーカンソー州の元州知事ですが、同じアーカンソー州出身のリナ講師は直接会ったことがあるそうです。余談ついでに、元大統領Bill Clinton氏も元アーカンソー州州知事です。


そういった深刻な啓示が既にいくつも示されているのにもかかわらず、アメリカ全体では、肥満問題の深刻さを真摯に受け止めていない、あるいは見て見ぬ振りをしているような気が私にはしてなりません。よく見られる、私が言うところの「勘違いポジティブ・シンキング」で、「太っていることのどこが悪い?私は私で素晴らしい」式の態度を持つ有名人がよくゴシップ・ニュースに取り上げられます。また、肥満した消費者にアピールするよう、肥満モデル (plus-size models)の採用が進んでいると報道されていました。


英語表現も合わせてご紹介するつもりでしたが、既に長くなってしまいました。関連英語表現はまたの機会にしましょう。


ところで、「イギリス人の歯並びと鳥肌」のビュー数がついに千を越えました。恐るべし、Paul Potts人気。

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