リンガ・エスプレッソ何でも係の奮闘記

アクセスカウンタ

zoom RSS The Forbidden Kingdom

<<   作成日時 : 2008/04/24 08:20   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 0

リンガ・エスプレッソのヤスロウです。

ここ2日ほどめっきり春めいてきて、日中窓を開けることも多くなりました。しかしその前には、なんと雪が降りました。シアトル市内では一時的にうっすら積もった程度でしたが、近隣エリアでは10cm以上積もったところもあったようです。

ところで、前回の私の記事からまた時間が開いてしまいましたが、その間にリナ講師自分のブログで、"The Obesity Myth"を新たに公開しています。

この記事の中で、彼女はThe Obesity Myth: Why America's Obsession with Weight is Hazardous to Your Health(「肥満にまつわる神話:アメリカ人の体重に対する強迫観念がいかに健康にとってよくないか」(意訳です))という2004年刊の本から、彼女が興味深いと思った科学的データに基づく事実を7つ挙げています。

ところで、リナは、我々のラィティング・コースの担当をしていることからもおわかりかと思いますが、ライティングの専門家中の専門家です。それだけではなく、純粋にラィティングが好きなのです。なので、興が乗るとつい、記事がとかく長く、しかも英語学習者に対する手加減なしの文章になりがちです。しかし、その分内容も読み応えがあると思いますので、まだの方は是非頑張って読んでみてください。

肥満というと、このブログでも「『メタボ』と米国の肥満問題」、「肥満関係表現」という記事を今までに書いています。よろしかったらそちらもどうぞ。


さて、この土曜日の夜に、映画The Forbidden Kingdom (Wikipedia; IMDb)を、これまたリナと一緒に見ました。

この映画は、ジャッキー・チェンジェット・リーの初主演映画です。リナが二人のファン、特にジェット・リーの大ファンで、以前から楽しみに待っていたものです。それもあって、彼女がチケット代を出してくれました。ありがたや。

既に50を回っているジャッキーや40代も後半のジェットが見事な立ち回りを演じているのは全く信じ難いとしか言いようがありません。Rush Hour 3でのアクション・シーンで年を感じさせたジャッキーでしたが、この映画ではキレのあるアクションを見せています。

しかし映画として誉められるところはこれだけで、話もいまひとつしっくりこないし、コミカルな演技が得意なジャッキーを除くと、他の役者の演技はひどいものでした。ジェットが豪快に?笑うシーンは、意図してやっているのでは、と思うくらい不自然すぎてキモイものでしたし、彼らの英語は下手すぎて、さっぱり聞き取れないところが多かったです。リナも聞き取りに苦労したようです。

ちなみに、タイトルに"forbidden"が入っているのは、北京にある紫禁城(しきんじょう)(あるいは故宮)を、英語で"Forbidden City"と呼ぶところからの連想なのでしょうか?話そのものからはどうしてこういうタイトルがついたか今ひとつわかりませんでした(よく聞き取れなかったですし)。紫禁城には私も一度行ったことがありますが、いやはや、すごいですね。圧倒されました。


ジャッキーとジェットの初競演映画、ということ以外、予備知識は全くなしで見たのですが、なんと、西遊記が話のベースになっていると知って驚きました。西遊記はアメリカではほとんど知られていないので、こちらの紹介記事などを見ても、よほど詳しいものを除くと、それには触れていません。

「西遊記」というと、私はなんといっても、堺正明・夏目雅子・岸部シロー・西田敏行らが出演し、ゴダイゴが音楽、ウルトラマンシリーズで知られる円谷プロが特撮を担当した、TVドラマシリーズを思い出します(オープニング)。このシリーズはイギリス、ついでオーストラリアで放映されたようですが、残念ながらアメリカでは放映されませんでした。

The Forbidden Kingdomでは悟空の如意棒(正確には「如意金箍(きんこ)棒」)が話のキー・アイテムとなっています。映画では"golden bo staff"と呼んでいたと思います。"golden"はいいとして、"bo"は「棒」そのまま、"staff"は「棒、杖」の意味です。日本語にも「スタッフ」として借入された"staff"と同じ綴りですが、別の語です。"bo"と"staff"に意味の重複がありますが、「本郷通り」を道路標識で"Hongo-Dori Avenue"と書くようなものなんでしょうね。


この映画は「西遊記」の内容には厳密には即していません。そもそも如意棒は悟空が海底の龍王から無理やりにかっぱらったものなんですが、龍王自身が動かせないほど重いものだったわけですから、一介の人間が持ち上げられることなどできようはずがありません。

しかし、子供の頃西遊記に親しんだ自分としては、懐かしい名前が英語名で語られるのが興味深かったです。孫悟空の生まれた山の花果山(かかざん)が "Mountain of Flowers and Fruits" とされていたり、、オリジナルではお釈迦様が、手を変じて生意気な悟空を捕らえた五行山(ごぎょうざん)が "Mountain of Five Elements" といった具合。悟空は "Monkey King" とされていましたが、これは最初彼が猿の王として「美猴王(びこうおう)」を名乗っていたところからきているのかもしれません。その Monkey King が無礼を働くパーティーのシーンは蟠桃会(ばんとうえ)の話が元になってると思われます。

しかしなんといっても一番違和感を覚えたのが、Monkey Kingと、彼と戦うJade Warlord のキャラクタです。この映画では前者が善人、後者が悪人のように描かれていますが、オリジナルでは全く逆です。Jade Warlordはオリジナルでは天界の側で、悟空と互角に戦った二郎真君(じろうしんくん)がモデルになっているものと思われます。 ですが、この時点で悟空はまだ玄奘三蔵の弟子にはなっておらず、高慢で掟知らずの無法者のはず。その意味では、後で釈迦に囚われる過程で生まれるはずの五行山が既に出てくるのも矛盾しています。

とはいえ、西遊記に厳密に沿わなくてはならない理由もないわけで、映画中Jade Warlordが悪人として描かれているのは話の都合上まぁよいとしても、Monkey Kingのキャラクタが明確に描かれていないないのが、この映画の話がしっくりこない最大の理由でしょう。

この映画の脚本を担当したJohn Fuscoは裏話を記事にしています。これによると、この映画は彼が息子の寝る前のお話として作った話が元になっているようです。


それにしても我々は西遊記が好きですね。西遊記を元にした作品は数多くあるようです。中国におけるより人気があるんじゃないかと思います。YouTubeには中国本土で製作されたと思われる(簡体字が使用されているため)ビデオも上がってはいますが。

宇宙戦艦ヤマト」の、「荒廃した地球(明)を救う装置(経典)を長い旅を克服して取りに行くというコンセプトは西遊記が元ネタ」というのは、全く考え至りませんでした。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
発音上達法
リンガ・エスプレッソのヤスロウです。あろうことか前回から3週間も間があいてしまいました。白状すると、特にここ2週間ほど腑抜けになってました。振り返ってみるとこの三月末に大きなイベントが重なり、それをようやく切り抜けたかと思いきや、キッズ・イングリッシュの提携話があり、なかなか息が抜けませんでした。ところが、なんとこれが結果的にはポシャってしまいました。振り返ってみるといろんな点で考えが甘かったですね。いい経験になったとは思いますし、ホールセール・プログラムのテンプレートができたのは収穫です... ...続きを見る
リンガ・エスプレッソ何でも係の奮闘記
2008/05/18 10:42
『宇宙戦艦ヤマト』実写映画化
リンガ・エスプレッソのヤスロウです。 SMAPのキムタクこと木村拓哉を主人公の古代進役に据えて、往年の名作アニメ「宇宙戦艦ヤマト」が実写映画化されるというニュースがありました。歳がばれますが、小学校高学年の頃第1作の大ヒットを経験した世代としては大いに期待したいところです。これは多くの人にとって意外ではないかと思うのですが、実はここアメリカでも「ヤマト」は放映されました。ただし、タイトルはStar Blazersでした。Wikipediaによると、かなり内容にまで編集の手が入ったようで、... ...続きを見る
リンガ・エスプレッソ何でも係の奮闘記
2009/11/02 06:46

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
The Forbidden Kingdom リンガ・エスプレッソ何でも係の奮闘記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる