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zoom RSS 宇宙空母ギャラクティカ その1

<<   作成日時 : 2009/01/28 06:50   >>

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リンガ・エスプレッソのヤスロウです。

前回普通のシアトルの冬に戻ったようだ、と書くなり雪が降りました。シアトル市内では積もってはいないようですが、いやはや、今年の冬は異常ですね。


さて、皆さん、「宇宙空母ギャラクティカ」というサイエンス・フィクション("science fiction"; 日本語では「SF」と略しますが、英語では通常"sci-fi"(発音は「サイ・ファイ」)と略します)のTV番組が70年代終わりにあったのを覚えていらっしゃいますか?「宇宙戦艦ヤマト」が'70年代中ごろ、そして「スター・ウォーズ」の第1作がそれの若干後で、そういったsci-fi物が大人気だった時代でした。実際、この「宇宙空母ギャラクティカ」も「スター・ウォーズ」の成功を受けて製作されたものです。

原題はBattlestar Galacticaで、BSGと略されることがあります。余談ですが、日本でSex and the CityをSATCと略すようですが、アメリカではそのように略すことはありません。"SATC"と言ってもわかってもらえないので気をつけてください。

さてそのBSGのオリジナルのオープニングをご紹介しましょう。


この番組で、なんと言っても印象深かったのは、劇中人類の敵であった、人間型機械であるサイロンでしょう。赤い目?が左右にウィーン・ウィーンと行ったり来たりするのは、インパクトがあったと思います。また、彼らが命令を受けたときに答える、"By your command." (御意に。)も覚えている方がおられると思います。この番組は日本では吹き替えで放送されたようですが、どういう日本語に置き換えられていたかは私には思い出せません。日本語吹き替え版の最終話のビデオがYouTubeにあったので、元気のある人は見てみてください。大山のぶ代のドラえもんがCMに出てたりして、ちょっと懐かしいですよ。

なにはともあれ、このお約束の "By your command." を見てみてください。


さて、ここからがやっと本題です。今アメリカでは、これのリメークが放映されています。今「リメーク」と書きましたが、これはちょっと不正確で公式には"re-imagining"だとされています。"Re-imagining"のより一般的な用語は"reboot"のようです。

どう違うの?と思うわけですが、リメークがオリジナルの世界観を基本的にはそのまま継承するのに対し、"reboot"ではそれも変えてしまう、ということのようです。Wikipediaの"reboot"の説明では、日本のウルトラ・シリーズ、仮面ライダー・シリーズ、戦隊物などを例に挙げています。

この新しいシリーズの第2シーズンのオープニングをご覧下さい。


日本ではケーブルTVに加え、今年から地上波でも深夜に放映が開始されたようです。ここアメリカでは最終シーズンの第4シーズンが進行中で、どう結末になるのか、私の友人でこの番組のファンの人などはよく話題にしています。

アメリカでこの番組を放映しているSci-FiチャネルのウェブサイトにBattlestar Galactica専用のページがありますので、興味のある方は覗いてください。いろいろビデオがありますし、Web専用の回も("webisode")もあります。


以下、この番組を英語の観点から見たときに興味深いことをお話ししましょう。

まずは何と言っても"frak"という単語。これはこの番組のために作られた新造語です。Swearword (罵り言葉)である"fuck"の替わりに使われます。

これは何気に実に巧妙なのです。アメリカではFederal Communications Commission (FCC)放送に使われる言語を監督しています。これのFAQの"What makes material 'profane?'"の項によると、"fuck"(文書中では"The F-Word"とされていますが)が"profane" (冒涜的)と見なされることが明らかにです。"Profane language"は検閲の対象になります。時間帯によってはこれを含む番組を放送してもよいのですが、放送時間に制限がかかりますし、そうでない時間に放送しようとすると、ピー音("bleep")をかぶせるなど、余分な編集作業が発生します。

しかし、"frak"ではそういった問題は全く発生しません。FCCからのお咎めを心配することなく、自由に使うことができます。それでいて見ている人には、"fuck"の代用であることは明らかです。以下のビデオで実際この言葉が番組中どのように使われるかを見てください。


ところで、日本語ウィキペディアの「宇宙空母ギャラクティカ」の項の「主な登場人物」の節にある以下の説明は正確ではないですね。どう不正確なのかを調べるのは、読者の課題としておきましょう。Rotating :)

シャロン・バレリー - 人型サイロンとして艦隊やカプリカに送り込まれた。チロルやヒロ(カール・アガソン)と恋仲になる。コールサインは「ブーマー」、「アテナ」。


次回ではBSGでの宗教観と、それの英語への影響についてお話したいと思います。

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*宇宙空母ギャラクティカ その2
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2009/02/06 08:26

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