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zoom RSS 『宇宙戦艦ヤマト』実写映画化

<<   作成日時 : 2009/11/02 06:45   >>

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リンガ・エスプレッソのヤスロウです。

ここアメリカではまだ11月1日の昼ですが、今日、夏時間が終了しました。ちなみに、「夏時間」ですが、"summer time"ではなく、"daylight saving time"と呼ぶのが普通です。

今日はここ最近にしては珍しく天気もよく、ようやく体調が回復してきたこともあり、気分がよいです。:)


さて、SMAPのキムタクこと木村拓哉を主人公の古代進役に据えて、往年の名作アニメ「宇宙戦艦ヤマト」が実写映画化されるというニュースがありました。歳がばれますが、小学校高学年の頃「宇宙戦艦ヤマト」の第1作の大ヒットを経験した世代としては大いに期待したいところです。

この「実写映画」ですが、英語で何というのでしょう?答えは、"live-action movie"です。


これは多くの人にとって意外ではないかと思うのですが、実はここアメリカでも「ヤマト」は放映されました。ただし、タイトルはStar Blazersでした。Wikipediaによると、かなり内容にまで編集の手が入ったようです。まず、タイトルからわかるように、宇宙戦艦よりもそれの乗員に強いフォーカスがあります。医師の佐渡先生の飲酒シーンが"spring water"なる水を飲んでいることにされた、あるいは、お色気シーンがカットされた、という文化上いたしかたないと思われる変更から、肝心の宇宙戦艦の名前が「ヤマト」ではなく"Argo"に変えられてしまった、というファンとして悲しいと思わずにおられない変更まであったようです。最大の変更点は、第2次大戦中に沈んでいく戦艦大和の最期を描いたシーンがバッサリとカットされたことだったようです。

まぁこれにも驚きはしません。アメリカは自国を正当化することに非常に神経質で、戦争の敵国から見てどうだったのか、ということを自国民が知ることを積極的に避けようとします。知れば、正当化できなくなることがあるからです。この国は、子供たちに、アメリカが日本に原爆を落としたのは、戦争を早く終わらせるための、日本にとってもよい行為だった、と教え込む国ですから。

アメリカ人にもよく知られている「ゴジラ」ですが、1954年公開のオリジナルは、実はそのままではアメリカでは公開されず、2年後、作品に込められた反戦・原爆批判メッセージを取り除き、アメリカで独自に撮影された映像を混ぜて根本的に改変されたものが公開されました。オリジナルがそのまま劇場公開されたのは、なんと2004年になってからです。ですので、大半のアメリカ人が、本来の姿の「ゴジラ」を見たことはないはずです。


少し話が暗くなってしまいましたが、そのStar Blazersのオープニングのビデオをご紹介しましょう。

歌詞を知りたい、という方は、こちらをどうぞ。


次はおなじみ(?)、浮動大陸に対して波動砲のテストをする場面です。

いやはや、さすが波動砲。パワー満点。ところで、古代進がWildstarと呼ばれているのにお気づきでしょうか。英語版では彼の名前はDerek Wildstarなのです。Wildstarってなんやねん、と言いたくなるところですが、考えてみれば、古代って姓も珍妙ですよね。

名ではなく姓で呼ぶあたりは軍の慣例をなぞっています。これは「宇宙空母ギャラクティカ」ででも同じです。ただし、フォーマルな状況ではなく、インフォーマルな状況では姓ではなく名で呼んでいます。状況や相手に対する感じ方で呼び方が変わる、という話は「動物の代名詞での受け方と『モンスターズ・インク』」でもありましたね。「宇宙空母ギャラクティカ」については、過去に記事を2本(1本目2本目)書いていますので、よかったらそれもご覧下さい。


エンディングの「真っ赤なスカーフ」は名曲だと思うのですが、残念ですが英語版では採用されなかったようです。子供の頃夢中になって見ていて、森雪(英名はNova)のような女性になりたいと思っていたというアメリカ人女性の友人に尋ねても、聞いたことがない、と言っていました。以下のビデオを見ると、イタリア(だと思うのですが)ではインストゥルメンタルで利用されてたようです。

今は全く事情が違いますが、以前は日本のアニメがアメリカで放映されることは珍しかったはずです。しかし、YouTubeにあがっている動画を見ていると、イタリアでは私が子供の頃見たアニメ(例えば「デビルマン」)が多数放映されたようです。


ところで、アメリカ・カナダでのこの作品の独占的配給権を有するとするVoyager Entertainment社が、Star Blazers公式ウェブサイト StarBlazers.comを用意しています。そこにオリジナル漫画もあるのですが…いやはや、レベルの低さにヤレヤレ感がぬぐい切れません。まぁ見てやってください。


WikipediaのStar Blazersの項を読んでいて一番驚いたたのは、'90年代にアメリカでディズニーの元でリメイクを作ろうという試みがあった、ということです。ただ、当時の計画によると、登場人物が原作ともアメリカ版ともほとんど共通してない上、宇宙戦艦のベースになるのが、戦艦大和ではなく、日本軍のパールハーバー奇襲により沈んだUSS アリゾナ…となると、「それ、もう『ヤマト』じゃないですから」、と言いたくなります。実現しなくて本当によかったですね。


ところで、第一作の「ヤマト」で、ヤマトがイスカンダルまでコスモクリーナーを受け取りに行く、というくだりは、天竺まで経典を受け取りに行くという「西遊記」のプロットが元になっている、ということは、「The Forbidden Kingdom」でお話しました。

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[最大の変更点は、第2次大戦中に沈んでいく戦艦大和の最期を描いたシーンがバッサリとカットされたことだったようです。]→ビデオ製品ではそうなったのかもしれません。私が子供の頃、実際にアメリカで見ていたときは、戦艦大和が沈みつつある中、その艦長が縄で自分を船にくくりつける、というシーンを観た記憶があります。ご参考まで。
観ていた
2010/02/19 09:00

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