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zoom RSS 最適な学習方法は人によって違う

<<   作成日時 : 2010/04/21 17:52   >>

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リンガ・エスプレッソのヤスロウです。

なんと、英会話学校チェーンのジオスが破産したのですね。我々とは、経営理念から運営形態まで、そして何といっても規模が全く違うので、直接影響はないと思いますが、ノバが破産したときと同様、英会話学校(我々は「英会話学校」ではなく、会話以外の例えばライティングも扱う「英語学校」ですが)全般に対して不信感が広まるのが心配です。


さて、久しぶりのこの記事では、単語記憶を例に取りながら、学習方法を評価する際、常に念頭に置かなくてはならないことについてお話したいと思います。


単語記憶の方法については、かつて、「単語集の選び方・作り方 1/2」、「〜 2/2」を書きました。これら記事では、いかに記憶の取っ掛かりをつけるかが大量の知識を記憶するときに大事か、そして、どうやって既存知識との関連をつけてやればいいか、といったことについて述べました。

また、「意外な記憶の方法」では、あえて覚えこもうとしない替わりに回数をこなすことで記憶を定着させる方法について述べました。

これら方法はどれも単語に限らず、記憶もの全般に適用できるはずです。しかし、これら記憶方法を実際に自分でやってみる際に、念頭に置いておくべきことがあります。


最近Mixiでの投稿で、単語集を使って、単語一つごとにたくさんの語義を一気に覚えこもうとしているのに、何巡しても記憶に定着しない、と悩んでおられる方がおられました。

一般論として、もし可能であれば単語を覚えるときに主なバリエーションの意味も含めてまとめて覚え込むのが効率的だというのは疑いのようのない事実です。しかし、それを試して実際できないのであれば、それに応じてアプローチを換えていかなければいけません。何が効率のよい記憶方法かについては、個々人の能力によるので、一概に云々できません。Aさんにとってうまくいく方法がBさんにとってうまくいくとは限らないのです。ですので、自分に何ができて、何ができないかを見極めて、それに応じてやり方を替えていく必要があります。

この方の場合、最初に一気に覚えこむのがうまくいかないことがわかったわけですから、例えば、最初はもっともよく使われる語義一つだけを覚えることに注力し、それが達成できた後、また語義を一つだけ追加する…というふうな代替方法を試すべきでしょう。


言うまでもなく、このことは単語記憶に限らず、学習方法全般に言えることです。英語に限った話でもなければ、語学に限った話でもありません。いわゆる学問だけではなく、楽器演奏や、ダンス、格闘技といった体を使うことについても全てあてはまります。

学習方法にはいろいろあります。誰しもが効率よく上達したいわけですから、先人たちの学習方法をリサーチすること、あるいは自分の先輩の助言を仰ぐことは非常に有益な投資といえます。しかし、その一方、特定の人にうまくいったからといって、自分にもうまくいくとは限らない、という事実は常に念頭に置いておかないといけません。一般論を知識として持つことは大事ですが、結局いかに他の人にとって有効であっても、自分にとってうまく行かなければ駄目な方法なのです。

また、このことは指導者を評価するときにも重要な点となってきます。つまり、自分の長所・短所をよく理解して、自分が咀嚼しやすい形で教えてくれるのが理想的指導者です。残念ながら、そこまで行き届いた指導を受けられることは、英語に限らず非常に稀でしょう。やはりそのレベルの指導を受けるためには個人指導を受けるしかないわけですが、そうするとどうしてもまず費用がかさんでしまいます。しかも、そのような指導ができるためには、その指導者がその道に優れているだけでは不十分なのです。自分とは資質が違う人がどのように学べばよいか、ということも理解できなければなりません。それができるためには、枠にとらわれない、自由な発想ができる必要があるわけで、いかんせん要求がぐんと高くなってしまいます。


実は、今回の話をいざ実践しようとするとすぐ問題になるのは、うまくいかないように思える方法に、どのタイミングで見切りをつけるか、です。何ごともそうですが、何か新しいことをやるときには、どうしても慣れを考慮する必要があります。特定の方法で最初の三ヶ月はいかに努力しても何の効果があるようにも見えなかったのに、三ヶ月を越えたあたりから急激に効果が出始めた…というようなことは起こりうるわけです。このとき、もし最初から二ヶ月の段階で諦めてしまうと、続けていれば最適な方法だとわかった方法を、みすみす放棄してしまうことになります。その一方、いつか効果が出るだろう、と思ってしぶとく粘り続けていると、結局効果のない方法に多くの時間と労力を浪費してしまうかもしれません。

…いやぁ、難しい問題ですね。白状すると、私にはこれに関して決定的な答えがありません。何かうまく判断する方法をご存知の方がおられたら、是非教えてください。


最後に、もともとの英単語記憶の話に戻って余談です。英単語を覚えるとき、単に対応する日本語の文字面を覚えこむのではなく、その語の持つ、「こんな感じ」といった印象を記憶に留めることが大事です。もし日本語にする必要があれば、その「こんな感じ」から日本語を引き出すわけです。例えば試験対策をしていて、その試験が日本語訳を求めているのであれば、日本語訳ができることが大事になるのはいたしかたありませんが、そうではなく、実用的に英語を使う局面では、日本語にできることは重要ではありません。むしろ、正しいイメージを持っていることの方が応用の幅が広く、はるかに重要になります。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
個人によって最適な学習方法が違うというポイント、まったく同感です。
僕もここ数年の試行錯誤の上で、近くにかわいい子がいてもしっかりと勉強ができるようになりました。
…ポイント違ってすいません。
こういち
2010/04/22 08:09
ははは、それはしかしすごいですよ。私は多分できません。(^^)

私がこの記事に書こうと思ったのには、実は意外な背景があります。今年初めから私がシラットを教えていただいている先生が、創意工夫を凝らして教えてくださっているんですよ。私は子供の頃からスポーツの類はからきし駄目で、体を動かすことに対して苦手意識があるのですが、先生の工夫のお蔭で、シラットは例外的に速く身についているような気がするのです。その点深く感謝しているんです。いかに個々人の資質にあわせて教えることが大事かしみじみと身に染みました。
ヤスロウ
2010/04/22 08:49

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