The Sopranos

リンガ・エスプレッソのヤスロウです。

今回はアメリカのTVドラマについて思いつくまま書いてみましょう。


もう少し旧聞に属してしまいますが、今月中頃、アメリカのHBOというケーブルTV局製作の連続ドラマThe Sopranosがエミー賞のドラマシリーズ作品賞を受賞しました。CNNが詳しく報じています予備のコピー)。この番組については、このブログででも過去に「訛りのある英語に慣れるには」で例として出しています。日本ではWOWOWが放映しているようです。

The SopranosWikipediaによると、1999年初頭から今年中旬まで続いた長寿番組です。今でこそ似たようなアプローチのドラマは多くありますが、The Sopranosが登場したときは他にまったくなく、あとに続く番組に絶大な影響を及ぼした、画期的な番組だったのです。上述のエミー賞だけではなく、数多くの賞を得ており、NewsweekVanity Fairは、TV史上最高の番組とまで言っています。私自身はDVDで第5シーズンまで全てのエピソードを見ました。

この受賞のニュースはAsahi.comでも報じています予備のコピー)。この記事ではじめて知ったのですが、日本では「哀愁のマフィア」などというサブタイトルをつけている予備のコピー)のですね。このサブタイトルについては、わからなくはないけれど、そういう風に一言でまとめちゃうのはちょっといただけない、というのが私の意見です。

このドラマは、イタリア系アメリカ人の主人公Tony Sopranoを中心に、彼がリーダを務めるマフィア・グループ("family")の裏ビジネスを、家族(これも"family")の問題や自分自身の問題と、いかに折り合いをつけつつ切り盛りしていくか、という話です。シリーズ中何度もTonyをはじめ複数の登場人物が話題に上げる、映画Godfather三部作に描かれたドン・コルリオーネのような"strong, silent type"なドンでありたいと願いながら、パニック障害を起こすほどさまざまな問題を抱えるTonyの苦悩のさまが重要な主題になっています。ですので、その意味で、「哀愁のマフィア」は決して外れてはいません。しかし、複数のテーマを時には別々に、時には絡めながら描いているのがこの手のドラマの深みのあるところで、そのようなサブタイトルをつけてしまうと、それを否定しているような気がしてならないのです。


さて、The Sopranosの人気の高さに支えられて、さまざまな関連商品が発売されました。ためしにAmazon.comで"Sopranos"で検索してみると、番組のDVD以外にもいろいろと面白いものが見つかります。劇中登場するストリップ・クラブBada Bing!のTシャツ(正直ちょっと欲しい)以外に、登場人物が書いたという触れ込みの以下の本が出版されています:


アメリカや他の国で大成功のThe Sopranosですが、おそらく日本で人気が出ることはないように思います。日本人にとってあまりになじみがない世界が描かれているからです。

日本ではその代わり、ABCのDesperate Housewivesを「デスパレートな妻たち」なる珍妙なタイトルのもとNHKで、Foxの24同じタイトルでフジテレビで放映して、熱心なファンが多数いると聞きます。

ところで24の読みは、やっぱり「トェンティー・フォー」なんでしょうね。「にじゅうし」、「にじゅうよん」はちょっと考えられないし。もしそうなら、壺井栄の「二十四の瞳」のドラマ化かと思ってしまいますよね…しまいませんか?

これらの番組のファンの方にお勧めしたいのは、いくら熱心なファンだからと言ってオリジナルのウェブサイトは決して見ないようにすることです。

私の日本にいる日本人の友人の一人が24の熱烈なファンなのですが、勢い余ってオリジナルのウェブサイトを覗いてしまいました。そこにあった、登場人物のリストにあった一人の横に書いてあったのが "deceased" (死亡)。彼が見た範囲ではまだこの登場人物はピンピンしており、よもやストーリーが展開するにしたがって死亡することになろうとは思いもしていなかった彼は、驚愕すると同時に、変に先のストーリ展開を知ってしまったことを悔いていました。

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この記事へのコメント

naoy
2007年10月03日 10:30
はじめまして。

 「24」、私はブームにずいぶん乗り遅れて、DVDが販売されるようになってから楽しんでいます。日本でDVDを扱っているデアゴスティーニ・ジャパンのページによると、「24 TWENTY FOUR」という表記になっていて、カナ表記は避けているようです。
2007年10月03日 12:07
naoyさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

なるほど、そんなマーケティングをしているのですね。"Twenty Four"と併記することで、「にじゅうし」、「にじゅうよん」ではない、ということははっきりさせている、ということでしょうね。

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