JETプログラムのALTの問題点
リンガ・エスプレッソのヤスロウです。
恐るべきことにもう2008年になってしまいました。あけましておめでとうございます。今年も昨年に引き続き、このブログと、リンガ・エスプレッソを是非盛り立てるのにご協力いただければ、と思います。ブログ・ランキング(右欄中)のボタンを、記事がお気に召したときにはポチッと押していただくだけでも、あるいは、英語に興味があるお友達にこのブログやリンガ・エスプレッソのことをご紹介いただけるだけで、大いに助かります。
さて、今回は私が自分で「オッサンのぼやき」と呼んでいる種類の記事です。前回の「Mixiの英語関係コミュの惨状」も「ぼやき」記事でしたので、通常は「ぼやき」が続かないよう、そうでない種類の記事にするのです。しかし、一本書いているうちに気が滅入ってきたので(いずれ公開するときに分かっていただけると思います)、今回は書き溜めておいたものからお送りすることにしました。
「JETプログラム」という略称で知られているプログラムがあります。これは、公式ホームページによると:
「語学指導等を行う外国語青年招致事業」(The Japan Exchange and Teaching Programme)の略称で、地方公共団体が総務省、外務省、文部科学省及び財団法人自治体国際化協会(CLAIR)の協力の下に実施
されることになっています。
JETプログラムには3種類の職種があるのですが、Wikipediaによると、JET参加者全体のうち、90%以上が、Assistant Language Teacherを略してALTと一般に呼ばれている、外国語指導助手として小・中・高校に配置されるようです。(公式ホームページも統計を提供しています。)
本稿では、特に、アメリカ出身男性ALTの問題点について述べてみたいと思います。
最初に断っておきますが、以下の話はアメリカ出身男性ALT全てに当てはまるわけではありません。例外があることもわかっています。しかし、高い確率で当てはまってしまうのも事実です。以下のように思っているのは私だけではなく、サム講師も同意見です。
私はALTと仕事を一緒にした経験はありません。'87年にこのプログラムが開始したときには、既に大学生で、生徒としてALTに触れたこともありません。しかし、ALT経験者や、その時点でALTの職に就いている人たちと接触する機会は今まで何度もありました。サムは3年間の日本滞在経験があり、その間英語を教えていましたが、彼女自身はALTとして日本に行ったわけではありません。しかし、その間ALTと個人的レベルでつきあうことは頻繁にあったようです。
ALTの最初の問題は、大学を卒業したてで、まともなフルタイムの仕事に就いたことがない人が大半であることです。大学を卒業したものの、明確なキャリア・ゴールがあるわけでもなく、日本政府が都合よくそういう機会を用意しているものだから、と、それを利用してモラトリアムを延長しようとするような人が志願するわけです。そういうわけで、プロ意識に乏しく、いい加減な言動をする人が多く、英語の授業でパートナーになる日本人の英語の先生方の頭痛の種になるわけです。
次の問題はもっと深刻です。男性、特に白人男性は、日本で母国ではありえないような特別待遇を受けます。特に(日本人)女性にちやほやされます。うだつが上がらず、母国では"loser"(「駄目人間」、関西弁で言えば「ヘタレ」)と嘲られるような連中ですらそうです。そのため、彼らのエゴは過大に膨張し、日本人全般に対して非常に傲慢な態度を取るようになる人が多くいます。もともとの劣等感が強ければ強いほど、その反動として傲慢になるようです。
こういった現象の原因が、そういった連中をちやほやする日本人女性にあることは否めません。同じ日本人として非常に情けなく思います。サムは、そういった女性たちが、そのような男性に失礼千万な傲慢な態度を取ることを許すのか、まったく理解できない、と言っています。
ところで、女性のALTの場合はどうなのかというと、皮肉なことに、彼女たちは母国でもそもそもちやほやされているので、そういう影響を受けないのです。男性のALTでも、日本にいる間、女性のALTなど、日本人女性以外とつき合っている(いた)ような人は、傲慢化しないようです。特にそうでなくても、心ある人は、日本人に対して傲慢な態度をとるALTらから距離を置くようになります。
ちなみに、本題からは外れますが、ALTに関してちょっと興味深いことを。彼らは、日本滞在中に少林寺拳法を学ぶ人が多いようです。「せっかく日本に来たのだから何か武道を」というふうに彼らは考えるようですが、少林寺拳法はそれにうってつけのようです。それは、他の武道と異なり、少林寺拳法は、歴史的事情からあからさまな試合(乱捕り)を禁じており、怪我の心配が少なく、また他の武道に比べ格段に段位を取りやすいこと、あるいは道院(少林寺拳法の道場)が一般的に和気あいあいとしていて溶け込みやすいこと、などが理由でしょう。
しかし、そうやってたかだか一、二年の訓練で少林寺拳法の段位を取って、結果として彼らの傲慢さがますます加速されるのかと思うと、元拳士としては情けなくてしかたがありません。
今までALTを例に挙げましたが、ALTに顕著に現われる問題なので例に出しただけで、他の理由で日本に滞在した人にも同じような問題が見られます。もう一つの例が軍関係者です。
軍関係者は本当の意味で日本生活を経験するわけではありません。通常軍の施設で生活し、たまに日本の繁華街に出てくるだけ。結果として彼らの日本・日本人観は非常に限られ、かつ強いバイアスがかかっています。男性の場合、男性ALTと同じような影響を受けることは想像に難くありません。
最近、リンガ・エスプレッソの新しい講師を採用するために数多く(百以上)の履歴書にサムと一緒に目を通したわけですが、こういった問題を持つ人を注意深く除いたことは言うまでもありません。
最後にもう一度念を押しておきますが、私はこれらの人が皆そうだと言っているわけではありません。全般的傾向を述べているのに過ぎません。例外があることは私自身よく知っています。
この記事へのコメント
日本人女性のみなさん、男を選ぶ基準を下げないで下さい。
僕も現在アメリカで日本の武道を練習していますが、ヤスロウさんの書かれた少林寺拳法以外でも、一部の空手、柔術(日本の)、居合道などでも、あまりに簡単に段位がとれてしまっています。身体的能力や技術、精神面ではとても「黒帯」とは言えないのに...。先生は慎重に選ばないと。また"I have (a?) blackbelt in ~ "のセリフにも注意ですね。ヘタレ黒帯多いと思われます。
私も破格の条件だと思いますが、それでも文句をブー垂れている連中は多いと聞きます。私個人としては税金の無駄遣いだと思っています。