『字幕』
リンガ・エスプレッソのヤスロウです。
リナ講師による公開発音矯正マスタークラスがいよいよ明日に迫りました。多数の参加者と使った経験が今までないオンライン・ミーティング・ツールを初めて使うことになっています。もちろん、少人数では何度もテストをしていますが、どうしても多数の人を動員してテストをするのは難しく、今までその機会がありませんでした。その点不安が残りますが、リナとともども成功させるべく最善を尽くしたいと思っています。
既に申し込みをなさった方には、参加に必要なURLを既にお送りしています。万が一、申し込みをなさったのにそのメールが届かなかった場合は、恐れ入りますが私までお知らせください。
なお、指導を希望する場合も含めて、開催時刻までお申し込みを受け付けています。もしお知り合いに興味がある方がおられたら、まだ遅くありませんので、是非積極的に参加をお勧めしてください。
さて、「日本語音声・日本語字幕にご注意」で、日本語音声・日本語字幕がオリジナルの英語音声と1対1に対応すると思い込んでしまうことの危険性を指摘しました。
さて、この「字幕」ですが、英語で言うとどうなるのでしょうか?
日本語で「キャプション」という言葉がその意味で使われることがありますが、英語で"caption"と言っても大丈夫です。ただ、"subtitle"という語が使われることの方が多いでしょう。
これを冗談に使うこともできます。同席の人たちが、あなたのわからない外国語で会話をし始めたら、"Subtitles, please!"とか、"Where's the subtitles button!?"とか言ってやりましょう。
ところで、かつてアメリカ人の知り合いに、「外国映画を見るのは好きじゃない」、と言われたことがあります。「どうして?」、と問うと、「字幕を追うのが大変だから。」、との答え。私はアッと驚きました。
我々は子供の頃から外国映画を見るのに、字幕は当然のことだと受け入れています。ヒット映画の多くが洋画である日本の映画事情を考えると当然の結果ですが、アメリカでは英語の映画だけで済ますという人がいるということですね。日本人の感覚では考えられないことではないかと思います。
アメリカ人は日本人に比べてあまり外国旅行をしないのではないかと思います。隣国のカナダやメキシコとは長らくパスポートなしで行き来できたため、パスポートすら持っていない人が多かったわけです。これら隣国に対して、アメリカの属国かのような意識を持つ人は少なくありません。先だって終わった大統領選で、共和党が指名したマケイン大統領候補が自分の副大統領候補 ("running mate")として選んだ、Sarah Palin氏も、パスポートを取得したのは昨年だと言います。こういった事情の結果として、アメリカ人の中には、外国事情に驚くほど無知で、唖然とするようなアメリカ中心の世界観を平気で振り回す人が珍しくありません。当たり前ですが、そういう人を我々がリンガ・エスプレッソの講師として採用することはありません。
Palin氏というと、選挙後に、マケイン氏の方の陣営から、Palin氏がアフリカを大陸ではなく、一つの国だと思っていた、ということがリークされましたね。結果的に破れたとはいえ、この大国の副大統領候補だったほどの人がここまでの無知であった、ということは、象徴的だったと言ってよいのではないでしょうか?こんなことを言うと、「一緒にするな!」と憤慨するアメリカ人は多いでしょうが。
最後に、ここシアトルの近況を。数日前からこちらは寒波で大騒ぎです。雪も降っていますが、シアトル都市部では10cmにも満たない降雪量で、私の感覚では全くたいしたことないないのですが、こちらの人は雪に慣れてなくて(チェーンすらきちんと用意している人は少ないようです)、車に大幅に依存している交通がかな~り麻痺してしまっています。
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