英文履歴書の作成および校正

ここしばらく生徒さんのお一人に依頼されて,その方の英文履歴書の作成・校正を行ってきましたが,無事このほどこれら一連の作業が一段落つきました。今回はこのことについてお話したいと思います。ちなみに,図は編集中のこの英文履歴書です。文字が過度に詰まっている印象を与えると思いますが,この件はこの後修正されました。
我々は,普通に「英語を教える」と表現されることで想像される範囲を超えていることであっても,我々ができることであれば積極的にやっています。英文履歴書の作成・校正もその一つです。今回のご依頼では,それの前段階として和文履歴書の作成のお手伝いもしました。
アメリカでは日本に比べ履歴書の書き方にずっと大きな自由度があります(他の英語圏もそうかもしれませんが私が直接わかるのはアメリカだけなので)。どういう情報をどれだけ,それをどのように伝えるか,という内容についてもそうですし,紙ベースのものであればどのような紙にどのようなフォントを使うか,という物理的面についてもそうです。この辺についてはかつて,採用をする側からの視点から「講師のリクルーティング その4」でも触れましたね。
内容に関しては,和文英訳をするときと同様,ご本人への聴き取りが必要不可欠だと私は考えています。というのは,ご自身が大したことではないと考えておられてご自分では無意識のうちに無視してしまっていることであっても,履歴書ではセールスポイントとして大いに主張すべき事項があったりするからです。これはご本人が用意された文書には現れてきません。
また,実際さほど大したことでなくても「ものは言いよう」的な側面は確かにあり,そういった点をどう表現するかで印象は大きく変わります。まだ若く職歴があまりない人であればあるほどこの点重要になります。嘘をついてしまうと墓穴を掘ることになり逆効果ですからもちろんそれはしません。ですが,嘘にならない範囲で,極力肯定的印象を与えられるよう最大限工夫します。また,それが当然のこととして求められていることでもあります。
ところで,この生徒さんと我々とのおつきあいはもう数年に達そうとしています。この方は「地道な努力」の塊のような方で,そのかいあって英語力を飛躍的に伸ばされました。我々としても自慢の生徒さんです。望んでおられるようなお仕事に就かれることを祈ってやみません。
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