リンガ・エスプレッソ何でも係の奮闘記

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<<   作成日時 : 2007/08/28 05:25   >>

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リンガ・エスプレッソのヤスロウです。

ここシアトルでは、今年の夏は特に暑くなることもなく終わりそうです。暑がりの私としてはほっとしています。

さて今回は、英語を学ぶ上で、英語の地域性についてどのように取り組めばよいかについて話したいと思います。


英語は世界の各地で広く使われています。これは何世紀にも渡る歴史を通じて起こったことで、地域によって独特の発展があったのは当然の結果でしょう。その名の通り「英語」の中心といってよいイギリスで使われているいわゆるクイーンズ・イングリッシュと、時には「米語」と称されるアメリカ英語では、さまざまな面で大きな違いが既に生じています。

地域性は国の間でだけ生じるのではありません。同じ国の間ででも当然あります。例えば私がいるアメリカ北西部の英語と、同じアメリカでも南部の英語では、特に話し言葉においてかなりの差があります。


これは単に事実であって、このこと自体にいい悪いはありません。ですが、英語を学ぶという点からはどのように地域性にアプローチすればよいのでしょうか?

例によっていきなり結論から始めると、英語習得の見地からはある程度のレベルに達するまでは一つの種類の英語に限定する方がよいのです。自分のベースとなる言葉が確立する以前にうかつにいろいろな訛りや地域性のある表現に触れると、混乱が起きて順調な成長が阻害されます。よくて、発音や表現に一貫性のない奇妙な英語を使うようになってしまいます。

誤解のないように言っておくと、アメリカででも、一貫してイギリス英語を使うのなら問題ありません。逆にイギリスででも、一貫してアメリカ英語を使うのなら問題ありません。それは単にその人のバックグラウンドが現われているだけなので、ただそういうことだとして受け入れられます。ところが、チャンポンになると(例えば特定の音素をアメリカ英語流に、他の音素をイギリス英語流に発音する、など)、意志の疎通にも問題が出てくる可能性があります。

別に英語に限った話ではありませんが、個々人のレベルで見ると、その地域の標準的言語からは多かれ少なかれバイアスのかかった言葉を使っています。重要なのはそのバイアスが一貫しているということです。なので、その人とコミュニケートする人も、そのバイアスを無意識のうちに理解することで予測を立てることができ、意志の疎通がスムースに進行するわけです。ところがチャンポンになるとこの予測が難しくなるので、部分的に見ると正しいアメリカ英語やイギリス英語であっても、コミュニケーションに障害が起こるわけです。

ですので、自分が英語を使う相手の人たちや場所があらかじめわかっているのであれば、極力その国の、しかも可能ならそのエリアの英語に慣れ親しむようにするのが効率的な学習のしかたなのです。「どうせ同じ英語だから」というような発想は的外れです。


リンガ・エスプレッソの生徒さんの一人に、仕事でアメリカ人とコミュニケーションをするためにレッスンを受けておられる方がいらっしゃいます。その方から、英語・音の素というウェブサイトが有用だ、と教えて頂きました。大変ありがたいのですが、一般論はさておきこの生徒さんの状況に限定すると、残念ながらこのウェブサイトはむしろ害の方が大きいのです。なぜなら、このサイトで使われているのは、アメリカ英語の発音ではないからです。以前も白状したように、私はイギリス英語が苦手ですので、イギリス英語として正しいかどうかは判断できません。そもそも、イギリス英語であるかどうかすら自信を持って判断できません。ただ、アメリカ英語の発音でないことは明白です。

この生徒さんには、代わりに、アメリカのアイオワ大学が提供しているPhonetics: Sounds of Spoken Languageアメリカ英語版を利用するようお勧めしました。説明が全て英語であるため、とっつきにくいかもしれませんが、英語の初心者でも十分使えます。

興味のある方は、この二つのウェブサイトで、"all"の発音を聞き比べ、その母音の発音の口の動きのデモンストレーションを見比べてください。違いがはっきり分かると思います。


一部の英会話スクールでは、「教習所方式」などと称し、その時間レッスン可能な講師であれば誰からでもレッスンを受けられるような方式をとっているところがあります。いずれこの記事の続きとして、この「教習所方式」の是非について述べてみようと思います。


なお、関連したトピックとして、訛りのある英語に慣れる方法についてかつて記事を書いたので、興味がある方はそれもご覧下さい。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
通っている英会話学校では、毎年先生が変わります、アメリカンだったり、ブリティッシュだったり、いろいろな英語を聞かれるので好いことだと思っていましたが・・よくはありませんね? 
今の先生はbritish 今日も「Z」の発音について、「rubbish! American !」って臭い顔されました・・もちろん笑ってましたが・・
yellow
2007/08/30 15:38
何ごとについてもそうですが、手段のよしあしは目的を明らかにすることなく議論できません。この場合、例えば、「世界のさまざまな英語に慣れる」が目的であれば、もちろん大いに結構なことでしょう。yellowさんは既に、記事中に書いた「ある程度」には既に達していると仮定すると。

もし、そういった目的ではなく、どの種類の英語(アメリカ英語、イギリス英語、など)でもよいからそれについて上達したい、ということが目的であれば、そのような勉強のしかたは無駄がある、ということになります。
ヤスロウ
2007/08/30 15:57
的確なアドバイス頂きありがとうございました。
 はっきりさせないといけませんね・・
yellow
2007/08/30 22:57

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