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リンガ・エスプレッソのヤスロウです。 このブログでは、よくある英語学習に関する「神話」をいくつか検証しようと思っています。今回はまず手始めに、「母国語を子供が習得するように英語を学ぶ」のがよい、というよく聞かれる「定説」について考えてみましょう。 これは「当たり前のこと」としてよく唱えられています。それを無批判に受け入れている人も多いようです。 しかし私はそれを聞くたび、そのあまりの短絡思考にうんざりするのです。 いや、それが100%誤っているというつもりはありません。もし条件がうまく整えば、その通り有効であることもあるのは後で述べるとおりです。もし条件がうまく整えば、というところがポイントです。残念ながら、大半の場合そうはいかないところが問題なのです。 我々日本人にとって、母国語の日本語を学んだように、英語を習得できれば理想的だというのは、おそらく誰も反論しないでしょう。大半の日本人は、特に苦労せずに母国語の日本語をきちんと扱えるようになったと思っているはずです(ほんとうに日本語がきちんと扱えているかは大いに怪しいのですが)。それと同様に英語が習得できれば、御の字だ、というのは多くの人の本音でしょう。 ただ、見落としてはならないのは、本当にそのようなアプローチが成立するには、以下の二点が満たされなければならないことです:
これらが満たされたとき、真に、「子供が母国語を学ぶよう」に学ぶことが可能になるわけです。さて、あなたは上の二点を実現できますか? 子供の吸収力は全く目を見張るものがあります。悲しいかな、それは年を取るとともに急激に衰え、大人になってからではとても太刀打ちできないでしょう。その意味で、前者は物理的に実現不可能です。これは我々の脳の発達過程がそうである以上、いかんともしがたい部分です。そこに、「子供が母国語を学ぶように」式の議論の本質的な限界があります。 それだけではありません。 上の二点のうちの後者は、絶対不可能とは言い切れないにしろ、実現が容易ではありません。「スポンジのような」吸収力を持つ子供でも、いろんなことを一度に正しく理解できるわけではありません。最初は何らかの意味で誤った、あるいは不正確な理解をします。しかし、周りの大人が辛抱強く、何度も訂正することで徐々に正しい理解に到達していくわけです。 このような環境は大人になってからはそうそう簡単に得ることができません。仮に語学研修で英語圏に来たところで、これに匹敵する環境はまず得られないでしょう。いや、それは語学研究のような短期の、一時的のようなものではなく、4年制大学に留学しようと、大学院に進学しようと、あるいは職を得て長年暮らそうと、いつまでもついて回る問題かもしれません。 英語圏にいても、自分の英語がきっちり直してもらえなのはむしろ当然だということも強調しておきたいと思います。立場を逆にして、あなたに外国人の知り合いがいるとしましょう。あなたは、彼のたどたどしい日本語を事細かに訂正しますか?意味がなんとなくでも取れればそれ以上拘らないのが普通の対応ではないでしょうか?なぜなら、きちんといちいち直すのは非常に手間がかかるからです。また、子供相手ならともかく、大人相手に訂正して回ることに対する遠慮もあるでしょう。 私の運営しているオンライン英語学校リンガ・エスプレッソには、英語での意志の疎通には全く問題のないような高度な英語力を既にお持ちなのにも関わらず、この、事細かに訂正してもらうことだけを目的にレッスンを受けておられる方がおられます。仕事で始終英語を使っておられるのに、プライベートでも英語圏出身の友人がたくさんいらっしゃるのに、です。それくらい、きちんと直してもらうことは貴重なことなのです。 長くなってしまいましたが、「母国語を子供が習得するように英語を学ぶ」ことがいかに、言うは易く行うは果てしなく難し、であることがおわかりいただけたかと思います。 さて、この「母国語のように」式が部分的に当てはまると言えなくはないこともあります。それは、発音の習得時です。例えば"apple"の正しい発音を習得するには、その発音が「アップル」だという誤った既製観念を忘れて、ともかく聞こえる音を真似るようにしなければなりません。確かにそれは「子供が母国語を学ぶよう」であると言えなくはありません。 ちなみに、上で大人の吸収力に対して悲観的なことを述べましたが、その代わり、大人には大人の武器があります。それは抽象次元での思考です。つまり、法則を法則として学び、それを運用することができる力です。これが、大人が、もはや子供でないことの弱点を補う唯一の手段なのです。 この点を重視しない学習方法は、戦略的欠陥があると言わざるを得ません。英語教育の受け手の立場からは、このような、一見魅力的なうたい文句を見たときには、それが何を本当に意味するかを見抜く必要がある、ということです。 ところで、サム講師のブログに、新しい記事”The American Educational System"が投稿されています。アメリカの教育システムについて大変分かりやすく、しかも簡潔に説明しています。是非ご覧になってください。私自身、カレッジ以前については新しく学ぶことがありました。 |
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リンガ・エスプレッソのヤスロウです。英語圏で生活すれば英語が自動的に上達すると思っている人は多いようです。これが正しいかどうかはその生活のしかたに依存します。しかし間違いなく言えるのは、よく思われているような、どのような生活のしかたでも英語圏で生活さえしていれば上達する、というようなことは起こりえない、ということです。今回はなぜなかなかそうはいかないかについて説明したいと思います。 英語圏で生活すると、どうしてもある程度の英語を使わなくてはならなくなります。例えば、買い物。あるいは、レス... ...続きを見る |
リンガ・エスプレッソ何でも係の奮闘記 2008/01/24 12:31 |
英語はやっぱり英語圏で勉強しないと!?
リンガ・エスプレッソのヤスロウです。本日は通算第3回目のスカイプキャストを開催しました(前回、同日に2回行ったので、今回は3回目です)。相変わらず、なかなか入れない、とか、途中で全員が放り出されてしまう、というような技術的問題がありましたが、全般的には成功したと言っていいと思います。特に今回はリナ講師とサム講師が最初から最後まで参加できたので、彼女たちの間の対話が前回とは違って新鮮だったかもしれません。録音を取ってありますので、いずれポッドキャストとして公開したいと思います。ポッドキャスト... ...続きを見る |
リンガ・エスプレッソ何でも係の奮闘記 2008/02/23 21:49 |
キッズ・イングリッシュを提供するにあたって
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リンガ・エスプレッソ何でも係の奮闘記 2008/04/14 07:23 |
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