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リンガ・エスプレッソのヤスロウです。 今回はもう随分前に書いた、「ネット上の情報の価値」の続きとして、Mixiの英語関係コミュニティー(以下、「コミュ」)の惨状について述べたいと思います。私が親しんでいるMixiを例に挙げていますが、大まかな傾向はWeb上によくある、他の同様の不特定多数による情報源にも当てはまるはずです。 こういったコミュの投稿にある情報は、私の感触だと大雑把には6割がよくて不正確、あるいは完全な誤り、残りうち3割が正しいがありきたりの情報、残りの1割が、真に価値がある情報、です。ただ、面白いことに、この割合はコミュによって結構大きく変わります。 いい加減な情報の割合がダントツに高いと思うのが、口語英語に偏ったコミュ内(特に、「英語口語講座」コミュ)や、あるいは他のコミュでも口語英語がトピックに上がったとき、です。 ごく一部にはそうでない人もいますが、それを除くと、こういった場でうれしそうに投稿する人たちに共通するのは、「わかった気になっている」ということです。これらの人たちは、語学留学している、ないしはその経験がある、あるいは大学に1〜2年ほど通っている(あるいは通った)、あるいは、留学経験がなくてもネイティブ・スピーカとそれなりに交流がある、というプロフィールを持つようです。 それなりにコミュニケーションが取れているので、自分の英語が通じている、と思っているようですが、「まがりなりに通じている」ということと「正しい英語を使っている」ということには雲泥の差がある、という基本的認識に欠けています。「『ネイティブがこう教えてくれたから』の落とし穴」にも書いたように、ネイティブ・スピーカがいちいちあなたの英語を直してくれるわけではないのですが、まがりなりに通じれば、それが正しいと思っているようです。こういう人たちは、正しい英語を学ぼうという意識に欠けているので、辞書を一回引くだけですぐ明らかになるようなごくごく簡単な誤りを多く犯しており、しかもそれを自分で認識していません。言うまでもなく、「誰かに英訳を頼むとき」に述べたような誤り(質問に答える側からの)も平気で犯しています。 こういった人たちは、投稿記事中で、意味もなく英語を使いたがり、そしてその中でまた極めて初歩的な誤りを犯す—いわゆる恥の上塗り状態—ということも共通して見られる一つの特徴です。 こういったコミュでは、ある日本語表現に対応する英語表現を求めるトピックが大多数です。日本語表現の中には、日本語独特の表現で、英語に直接相当するものがなく、どう表現するかに大いに議論の余地があるものがあります。例えば、「甘える」という表現が代表的例です。これなど、文化論にどっぷり浸からずして、まともに扱うことはできないでしょう。こういったものに対しては、本質的に明確な「答え」は存在しないと考えていいでしょう。 しかし、そうでないものについては、それが複数になるにしろ、いわば「答え」が存在します。私が特に唖然とするのは、自分が創作した英語表現を、「私はこう言ってます」、などと言いながら提示する人たちです。まるでそれが正しい英語の証左かのように。ネイティブ・スピーカでない人が勝手に使っているということが、正しい英語の観点から何の意味があるんだろう、と私は思うのですが、そういう意識はないようです。いずれにせよ、そうやって提示された表現は大概誤っています。 今まで述べたような人たちが主に、Mixiの英語関係コミュでいい加減な情報を垂れ流しています。しかし、もう一つ別の種類の人たちがいます。 それは日本国内できちんと英語を勉強し、きっちりとした文法力や語彙を身につけた人です。こういう人たちは有益な情報を与えてくれることも多いのですが、英語圏での生活経験が欠如しているため、「文法的に間違ってはないけど、そうはまず言わないな」、というふうな意味で不自然な表現を提示することが多いのです。 慣例として、こういう状況ではこういう表現をする、というのが確立している場合があります。それが確立してしまっている以上、それ以外の表現を使うと、仮に文法的に正しく、仮に意味が通じるとしても、やはり違和感を生じてしまうのです。私は基本的にこういう人たちには同情的で、先に挙げた思い込みの多い人たちよりずっとマシだと思っていますが、不自然であるということはいかんともし難い事実です。 なお、慣用による自然さについては、地域性が大いに関係してきます。ネィティブ・スピーカでも、自分が馴染みのない地域独特表現になると、必ずしも正しく判断できない難しい領域ではあります。 さて、そういった情報を受け取る側としては、眉に唾して読むことが重要なことは言うまでもないでしょう。鵜呑みにしていては駄目だということです。 上に挙げたような誤りは通常単にほうっておかれています。いちいち指摘する人はまずいません。角が立つのを避けたい、というのもあるでしょうし、量が多くていちいち指摘してられない、というのも理由かもしれません。 誤った知識に汚染されないようにする最初の防御策は、めんどくさがらずに辞書を引くことです。これで、前者の人たちのもたらす誤りのかなりの割合を撥ねることができます。後者の人たちの誤りは残念ながらこれでは撥ねられません。そういうトリビアルな過ちは犯さないからです。あらかじめ言ってしまうと、それなりの英語に関する知識がなければ、後者の人たちの誤りを、文面だけから検知する有効な手段は、残念ながら私には思いつきません。 英語の面から直接的に是非を判断できない場合、発言者の知性から二次的に、搦め手から判断することはできます。万能ではありませんが、知っておくと便利でしょう。これについてはいずれ機会を改めて書くことにしましょう。 さて、これが今年最後の記事です。今年初めに、友人を助けるためにはじめたこの英語学校も、もうすぐ1周年を迎えます。今後とも応援よろしくお願いします。それでは、よいお年をお迎えください。 |
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JETプログラムのALTの問題点
リンガ・エスプレッソのヤスロウです。恐るべきことにもう2008年になってしまいました。あけましておめでとうございます。今年も昨年に引き続き、このブログと、リンガ・エスプレッソを是非盛り立てるのにご協力いただければ、と思います。ブログ・ランキング(右欄中)のボタンを、記事がお気に召したときにはポチッと押していただくだけでも、あるいは、英語に興味があるお友達にこのブログやリンガ・エスプレッソのことをご紹介いただけるだけで、大いに助かります。 さて、今回は私が自分で「オッサンのぼやき」と呼んで... ...続きを見る |
リンガ・エスプレッソ何でも係の奮闘記 2008/01/03 08:36 |
Mixiの英語関係コミュで投稿者の知的レベルからその投稿の質を推測
リンガ・エスプレッソのヤスロウです。今回は「Mixiの英語関係コミュの惨状」に引き続いて、Mixiの英語関係コミュニティー(以下、「コミュ」)で、投稿記事がどの程度信頼できるのかを、投稿者の知的レベルから二次的に推測する方法をお届けします。Mixiのコミュを例に取ったのは、単に私が親しんでいるからで、特にインターネット上の不特定多数が参加するBBSの類には皆当てはまると思います。最初に断っておきますが、当然ながらこの手法でわかることは推測の域を出ません。しかし100%正確にはわからないとは... ...続きを見る |
リンガ・エスプレッソ何でも係の奮闘記 2008/01/09 05:02 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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僕は英語のコミュニティにふたつ参加してますが、確かに注意しないといけませんね。 |
こういち 2007/12/31 10:08 |
レストランで働いている人が、お客様に「ごゆっくりどうぞ」と言いたい、と質問したとき、take your timeだって何人もが回答してました。私の経験から、どういう時にtake your timeって言われたか説明しても、その後に書いてくる人が居て(汗)英語圏に住んでる人ですらそうでした。 |
みえの 2007/12/31 11:15 |
お二人とも、コメントどうもありがとうございます。やはりコメントを頂戴すると、やりがいを感じます。 |
ヤスロウ 2007/12/31 17:35 |
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